【解決事例/残業代請求】確実な証拠がなかったものの200万円の残業代を獲得した事例
2024/08/27
こんにちは。
伊倉総合法律事務所の弁護士の阿部有生也です。
残業代請求の解決事例を1つご紹介させていただきます。
◆相談前のご状況
ご依頼者様は、主に営業を行う仕事をされており、入社して1年も経っていなかったものの、毎月の残業時間は100時間を優に超えておりました。ですが、タイムカードなどの証拠はなく、自身で記載した日報などしかない状態でした。
◆解決までの流れ
日報を根拠に残業代を算出し、会社相手に交渉を開始しました。
これに対して、会社側は、①日報の信用性はない、②固定残業手当も支払っていることを理由として、残業代の支払いには応じない、という回答でした。
ご依頼者様が上司宛に送ったメールなども示しながら日報の信用性を証明し、また、固定残業手当の無効を主張して粘り強く交渉した結果、最終的に会社側が200万円を支払うという条件で解決することができました。
◆コメント
労働時間についての証拠が強いものではなかったため、なかなか難しい事案ではありましたが、その他の証拠を組み合わせて証明を試みました。その結果、一定の形でまとめることができ、ご依頼者様にもご納得頂くことができました。
本来、労働時間は、会社側が適切に管理する義務があります。会社がこうした義務を怠った結果、労働者が損をするというのは妥当ではありません。昨今は、裁判所もそうした意識のもと、確実な証拠とまではいえなくても、請求を認めるケースもあります。
タイムカードなどがないからといって諦める必要はありません。思わぬものが証拠となることもありますので、まずはお気軽にご相談いただければと思います。
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弁護士 阿部有生也(伊倉総合法律事務所)
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